生産ラインの組立工程(初級編 第42回)

03 初級編

どーも、げーちゃんです。

本日のテーマは「生産ラインの組立工程」です。

第6~22回は、企画書の中身を丁寧に説明してきました。

第23回以降は、企画書を元に生産準備する4Mについて詳しく説明したいと思います。

生産準備の起点(初級編 第3回)にて、製造図面と生産計画が生産準備の起点の情報であると説明しました。

特に、Method(方法)の生産ラインの組立工程に関して詳しく説明したいと思います。

この記事で学べる事

・生産準備におけるMethodの考え方
・生産ラインの組立工程の知識

製造図面が4M情報に分解される図

前回の復習

生産準備とMethodのポイント

生産ラインを構築する上で重要な5項目に関して、説明していきたいと思います。

今回は、青ハッチ部を説明します。

No分類内容
1生産ライン方式①
:作業分割
ライン生産方式、
セル生産方式
2生産ライン方式②
:サイクルタイム管理
コンベア生産方式、
工程固定生産方式
3生産品番の流し方①
:多品種対応
混流生産ライン、
専用生産ライン
4生産品番の流し方②
:品番切替
大ロット生産、
小ロット生産
5生産ラインの工程種類受入工程、加工工程、
組立工程、検査工程、
出荷工程

生産ラインの工程種類

生産ラインには、大きくは5種類の工程があります。

受入工程、加工工程、組立工程、検査工程、出荷工程の5工程です。

組立工程とは

組立工程の役割は、部材や半製品を効率的かつ高品質に組立を行うことです。

また組立工程は、「組立作業」の機能があります。

部署は、製造部門が管轄です。

この工程に関わる装置類は、勿論、生産技術部門が用意します。

組立作業は、本質的に「部材の変形を伴わない組立作業」と覚えておきましょう。

分類InputProcessOutput
組立作業
(製造)
品質保証済の部材
+半製品
部材の変形を
伴わない組立作業
製品

組立工程の考え方

組立工程の種類

組立工程の種類は、大きく5種類のプロセスあります。

部品供給工程、仮組工程、配線・配管工程、本組立工程、調整工程の5つがあります

当然、例外はたくさんありますが、よく使う製造現場の組立の型として覚えて頂けると幸いです。

これらをそれぞれ説明したいと思います。

プロセス役割具体的な作業
部品供給工程部品供給
(正しい量・正しい場所に
部品供給)
・ピッキング
・キッティング
・部品整列・姿勢制御
仮組工程仮組
(位置合わせや仮固定)
・位置決め
・嵌合(はめ合わせ)
・仮締め
・仮固定(クリップ・爪)
・治具セット
配線・配管工程配線・配管
(電装品・流体系の組立)
・ハーネス配線
・コネクタ接続
・ケーブルクランプ固定
・ホース配管
・継手接続
本組立工程組立
(製品の本組)
・締結
・圧入・嵌合
・接着・固定
・組付け
調整工程最終調整
(検査前の微調整)
・クリアランス調整
・トルク調整
・位置調整
・作動確認

部品供給工程

プロセス役割具体的な作業
部品供給工程部品供給
(正しい量・正しい場所に
部品供給)
・ピッキング
・キッティング
・部品整列・姿勢制御

部品供給工程の役割は、正しい量・正しい場所に部品供給ことです。

分類InputProcessOutput
部品供給工程部材部品供給作業し易い位置に
適量の部材

具体的な作業を下記で纏めました。

具体的な作業説明
ピッキング棚から必要部品を取る
キッティング部品をセット化して供給
部品整列・姿勢制御パーツフィーダーにより自動で部品させ、
組立自動機への部品供給へ活用する

仮組工程

プロセス役割具体的な作業
仮組工程仮組
(位置合わせや仮固定)
・位置決め
・嵌合(はめ合わせ)
・仮締め
・仮固定(クリップ・爪)
・治具セット

仮組工程の役割は、位置合わせや仮固定することで本組立の作業性・品質を向上させることです。

分類InputProcessOutput
仮組工程作業し易い位置に
適量の部材
仮組作業し易い状態の
仮組の半製品

具体的な作業を下記で纏めました。

数が多いので、参考程度に抑えましょう。

具体的な作業説明
位置決め事前に位置決めして本組立の作業を易くする
(本作業での位置決めの目印をマーキング等)
嵌合
(はめ合わせ)
事前に篏合して本組立の作業を易くする
(仮決めの状態で篏合できるか確認等)
仮締め事前に仮締めして本組立の作業を易くする
(本締め手前まで仮締めして、本締めの作業性向上)
仮固定
(クリップ・爪)
事前に仮固定して本作業を易くする
(半製品の取り回し向上等が狙い)
治具セット事前に治具セットすることで本作業を易くする
(治具セットで位置決めでき、作業性&品質向上)

配線・配管工程

プロセス役割具体的な作業
配線・配管工程配線・配管
(電装品・流体系の組立)
・ハーネス配線
・コネクタ接続
・ケーブルクランプ固定
・ホース配管
・継手接続

配線・配管工程の役割は、電装品・流体系の組立することです(電気的、流体的な結合状態を完成させる)

分類InputProcessOutput
配線・配管工程ワーク作業し易い状態の
仮組の半製品
配線・配管配線・配管済の半製品

具体的な作業を下記で纏めました。

数が多いので、参考程度に抑えましょう。

具体的な作業説明
ハーネス配線電線束(ハーネス)を必要な形状・経路に配線する
(電線の経路を決める)
コネクタ接続コネクタと機器、或いは、コネクタとコネクタを接続する
(電気的な接続をする)
ケーブルクランプ
固定
①クランプ(留め具)を電線(ケーブル)に固定する
②クランプを機器の穴に固定し電線を経路に沿わせる
ホース配管ホースを機器の中に配管する(水冷用のホース等)
継手接続管と管を継ぎ手を使って接続する(ホース等の配管)

本組立工程

プロセス役割具体的な作業
本組立工程組立
(製品の本組)
・締結
・圧入・嵌合
・接着・固定
・組付け

本組立工程の役割は、最終の製品形状になるように各部材・半製品を組立をすることです。

分類InputProcessOutput
本組立工程仮組 or 配線・配管済の半製品組立調整前の製品
or
検査前の製品

具体的な作業を下記で纏めました。

数が多いので、参考程度に抑えましょう。

具体的な作業説明
締結
(ていけつ)
ねじ機構の部材を締め付けて固定すること・ねじ締め
(電ドラ・トルク管理)
・ボルト締結
・ナットランナー締付
圧入・嵌合摩擦力や弾性変形で固定すること・圧入
(油圧・サーボプレス)
・かしめ
(リベット・カシメ)
・打ち込み
接着・固定テープやシール等で接着、固定すること・接着剤塗布
・シール塗布
・テープ貼り
組付け各ユニットやモジュール等の部品(群)
を組付ける(合体する)こと
ユニット組付け
モジュール組付け
部品挿入

調整工程

プロセス役割具体的な作業
調整工程最終調整
(検査前の微調整)
・クリアランス調整
・トルク調整
・位置調整
・作動確認

調整工程の役割は、製品品質上で重要な事項に対して、検査前に最終調整すること

分類InputProcessOutput
調整工程調整前の製品最終調整検査前の製品

具体的な作業を下記で纏めました。

数が多いので、参考程度に抑えましょう

具体的な作業説明
クリアランス調整正しい隙かチェックゲージ等で事前確認し、調整すること
トルク調整トルクドライバー等で最終のトルク値を確認、調整すること
位置調整正しい位置かをチェックゲージ等で事前確認し、調整すること
作動確認検査前に正しく動作するかセルフチェックすること

まとめ

今回は初級編の第42回で生産準備の観点でMethod(方法)に関して説明しました。

生産ラインの組立工程の全体像がしっかりと掴めたのではないかと思います。

少し専門的な知識ですが、概要だけでも抑えておいてくださいね。

今後も生産技術関連の知識を発信していきたいと思いますので、引き続き、よろしくお願いいたします。

げーちゃんでした。

  • 組立工程の種類と役割
    ⇒5種類(部品供給、仮組、配線・配管、本組立、調整)

最新記事はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました