コストの指標 製品(初級編 第14回)

03 初級編

どーも、げーちゃんです。

本日のテーマは「コストの指標」です。

QCDとは(初級編 第7回)にて評価指標を説明しました。

今回は、製品に特化して評価指標の説明をしたいと思います。

この記事で学べる事

・製品のコスト指標の考え方
→製造原価、売上、利益、粗利
→リードタイム、タクトタイム、製造タクトタイム、生産出来高

前回までの復習

前回迄での4Mのコスト指標について、下表をもとに説明してきました。今回は、コスト指標で最後になる製品に対して、深堀していきたいとと思います。

コストの指標 材料(初級編 第10回)
コストの指標 方法(初級編 第11回)
コストの指標 設備(初級編 第12回)
コストの指標 人(初級編 第13回)

4M+製品に対してコスト指標の一覧表

製品のコスト評価指標

まず原単位の項目ということで、標準原価、利益、売上げに説明します。

製品の原単位:製造原価

まず、1つ目のコスト指標は、標準原価(製造原価)です。

原単位の項目ということで、製品1つ作るために原価がどれくらいかかるかということをコスト指標として管理します。

標準原価は、製造原価の種類の1つで「一定のルールで直接費&間接費を算出した原価」です。特に、生産準備で取り扱うコストは直接費です(下表参照)。

直接費と間接費に対しての材料費、労務費、経費の説明の表

間接費は、①一定のルールをもって案分する方法もあれば、間接費であっても、②どの製品かはっきりわかる場合、製品別に仕分けした後に生産量等で等分して標準原価を出す方法もあります。

製品の原単位:売上、利益

次のコスト指標は、売上、利益です。

利益単価 = 製品売価 ー 製造原価 ・・・ 式①

という風に記載されます。一昔前は、

製品売価 = 製造原価 + 利益 ・・・ 式②

と書かれており、これは今は昔です。

式①の考え方は、売上(製品売価)は固定値で、製造原価、利益は変数という考えです。

つまり、市場が価格を決めるので、製造側の都合で利益確保のため価格転嫁できない。価格転嫁しても売れない。という考え方です。

これに比べて、式②は製造原価に利益を加えて製品売価を決めるという考えです。

非常に厳しいですが、現在ではこの考え方は全然通用しません。

式①でやっていくには、製造原価の作り込み、つまり、原価企画をしっかりしていかないといけないという意味でもあります。原価企画は、非常に重要なので今度説明します。

生産能力の目線

生産能力の評価指標を時間と量の目線で説明します。

生産能力の評価指標:時間の目線

まず時間の目線から説明します。製品のおける生産能力は、全生産工程に対しての評価となります。よく似た3つの言葉を下記にて紹介します。

まず、一つ目はリードタイムです。これは発注してからの納品までの時間です。

どこかでタスクが進まずに止まっている時間(例えば、在庫が多く、物流倉庫で眠っている時間)も考慮されます。

リードタイム  :発注から納品までの全ての工程にかかる時間 ・・・式③

次に、タクトタイムです。これは稼働時間に必要な生産数を割っただけする。

この指標は、1分に1個作り続けないといけないとか、計画の目線で使われます。

また指標は、工程の必要数を決める際にも使われます。例えば、各工程のサイクルタイムが2分の場合、タクトタイムが1分だかた。2工程準備しよう!とか、そんな感じに使われます。

タクトタイム  :稼働時間 ÷ 必要な生産数(計画の目線) ・・・式④

最後に、製造タクトタイムです。これは、生産工程全体を1つの工程と見たときに何分に1個製品ができるか?という指標です。

製造タクトタイム(=生産工程全体のサイクルタイム)
        :稼働時間 ÷ 生産できる数(実行の目線) ・・・式⑤

生産出来高 = 生産できる数 です。

サイクルタイムと製造タクトの関係は、非常に大事で、要求される生産数を達成できるかどうかが判断できます。

タクトタイム>製造タクトタイムとなる場合、
→生産能力あり、納入できる

タクトタイム<製造タクトタイムとなる場合、
→生産能力不足で、未納する

生産能力(量)の評価指標

次に量の目線で説明します。一つは生産出来高です。

(復習)製造タクトタイム:稼働時間 ÷ 生産できる数 ・・・式⑤

式⑤から導出できます(生産できる数=生産出来高)。

生産出来高 = 稼働時間 ÷ 製造タクトタイム ・・・式⑥

次に、利益(粗利)です。

(復習)利益単価 = 製品売価 ー 製造原価 ・・・ 式①

式①から粗利(式⑪)を導くことができます。

これは、単純に売れた数を両辺へかけると導出できます。

利益単価×売れた数 = 製品売価×売れた数 ー 製造原価×売れた数 ・・・ 式⑦

式⑧~⑩を式⑦に適用すると

利益単価×売れた数 = 粗利   ・・・ 式⑧
製品売価×売れた数 = 売上高  ・・・ 式⑨
製造原価×売れた数 = 売上原価 ・・・ 式⑩

式⑪が導出されます。

粗利 = 売上高 ー 売上原価 ・・・ 式⑪

効率の目線

最後に、効率の目線の説明をします。効率の指標である粗利率(売上総利益率)を求めます。

粗利率は、式⑫のように算出できます。

粗利率 = (売上高 ー 売上原価) ÷ 売上高 ・・・ 式⑫

されますが、式⑪を使うともう少しシンプルに表現できます。式⑪の右辺を式⑫に適用すると、式⑬が導出できます。

(復習)粗利 = 売上高 ー 売上原価 ・・・ 式⑪
粗利率 = 粗利 ÷ 売上高 …式⑬

非常にシンプルですが、これで終わりです。売上に対して、利益の割合をみてるんですね。

まとめ

今回は初級編の第14回で「コストの指標」に関して、製品の観点でコストの評価指標について説明しました。

やっと企画書で登場する指標を説明することができました。特に、今回は経営指標として非常に重要な概念なのでしっかりと押さえておいてくださいね。

今後も生産技術関連の知識を発信していきたいと思いますので、引き続き、よろしくお願いいたします。

げーちゃんでした。

本日の重要計算式5点を下記にてまとめます。

  • 利益単価  = 製品売価 ー 製造原価
  • 製造タクトタイム = 稼働時間 ÷ 生産できる数
  • 生産出来高 = 稼働時間 ÷ 製造タクトタイム
  • 粗利    = 売上高  ー 売上原価
  • 粗利率   = 粗利 ÷ 売上高

ガイド記事はこちら

生産ラインの企画解説(初級編ガイド2)

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