生産準備の帳票:リスト 後編(初級編 第32回)

03 初級編

どーも、げーちゃんです。

本日のテーマは「リスト」についてお話します。

第6~22回は、企画書の中身を丁寧に説明してきました。

第23回以降は、企画書を元に生産準備する4Mについて詳しく説明したいと思います。

今回は、生産準備で必要な4Mの帳票「リスト」について、纏めました。

ボリュームが大きくなったので、前編、後編の2部作です。

この記事で学べる事

・リストの考え方
・4M別のリスト種類(Machine、Man、製品)

前回の復習

生産準備と帳票(初級編 24回)にて、ご説明した4M別の帳票に関して紹介します。

4M別の帳票

今回取り扱うリストは、青ハッチのところです。

4M標準リスト依頼書/仕様書/図面チェックリスト
材料材料標準部品表部品図面図面DRチェックリスト
方法工法標準
作業標準
検査標準
工程表
工程FMEA
QC工程表
生産ライン構想ライン立上チェックシート
設備設備標準
治具・治工具標準
治具・治工具リスト
設備リスト
メンテナンスパーツリスト
(治具/設備)
治具・治工具依頼書
治具・治工具仕様書
治具・治工具図面
設備設計依頼書
設備仕様書
設備図面
治具DRチェックリスト
設備DRチェックリスト
治具日常点検リスト
設備日常点検リスト
トレーニング標準スキルマップトレーニング一覧トレーニングテスト・記録
製品製品標準製品一覧製品図面図面DRチェックリスト

リストとは

リストとは、一覧表です。

ここで扱うのは、4Mに必要な対象のリストについて説明したいと思います。

4Mリスト
材料部品表
方法①工程表、②工程FMEA、③QC工程表
設備①治具・治工具リスト、②設備リスト、③メンテナンスパーツリスト(治具/設備)
スキルマップ
製品製品一覧

以降で4M別のリストを説明します。

Machineのリストとは

Machineの代表的なリストは、①治具・治工具リスト、②設備リスト、③メンテナンスパーツリスト(治具/設備)の3種類あります。

以降では、これらについて説明したいと思います。

治具・治工具リストとは

治具・治工具リストとは、生産ラインで必要な治具・治工具の種類や個数のリストです。

治具・治具工具リストの種類はたくさんあるで、下記に纏めます。

大きくは、加工治具、組立治具、検査治具があります。

加工治具リスト、組立治具リスト、検査治具リストの三つの治具リストを作ります。

管理部門が同じなら一つの治具リストで作る場合もあります。

分類管理種類
加工治具保全・固定治具(ワーク保持、方向規制)
・ガイド治具
(穴開補助、曲げ補助、カシメ補助、挿入補助、引抜補助)
組立治具製造・固定治具(ワーク保持、方向規制)
・位置決め治具(寸法だし、方向規制)
・クランプ治具(結束補助、方向規制)
検査治具品保・ゲージ(寸法チェック)
・導通検査治具
(通電確認、気密性確認、部品有無確認、篏合確認等)

治具とは、作業や検査を補助する補助工具(ワークを保持するのが由来)
例)位置決め治具、組立治具、測定治具、検査治具、クランプ治具等

工具とは、加工するために使用する道具
例)レンチ、ドリル、エンドミル

治工具とは、治具と工具の総称

設備リストとは

設備リストとは、生産ラインで必要な設備の種類や個数のリストです。

基本的に、1つの生産ライン単位で作成します。

設備の種類はたくさんあるで、下記に纏めます。

大きくは、搬送設備、加工設備、組立設備、検査設備、インフラ設備があります。

設備リストを製造系の設備リスト(搬送、加工、組立、検査)とインフラ系の設備リストと分けて作ります。

管理部門が分かれる場合はもっと複数に分ける場合もあります。

分類管理種類
搬送設備保全・AGV、搬送ロボット、物流コンベア等
加工設備保全・旋盤、フライス盤、レーザー加工機、溶接機、射出成型機等
組立設備保全・自動ピッキング、自動組立ロボット等
検査設備保全・外観検査カメラ、重量測定機器、通電設備等
インフラ設備施設・サーバー、空調設備、電気インフラ、水循環設備等

メンテナンスリストとは

メンテナンスリストとは、設備リスト、治具・治工具リストの対象設備・治具を保全するために必要なパーツ一覧です。

基本的に、1つの設備、1つの治具・治工具単位で作成します。

設備や治具・治工具の構成部品に対して、摩耗品・消耗品等を中心に選定します。

ここでは、設備、治具・治工具のメンテナンスリストを纏めて紹介しましたが、リストとしては、設備のメンテナンスリスト、治具のメンテナンスはフォーマットを分けているのが一般的かと思います。

理由は、設備と治具・治工具の設計部門が異なることや、設備の方が規模が大きくなので、それに合わせたフォーマットを使っていると思います。

Manのリストとは

Manの代表的なリストは、スキルマップです。

スキルマップとは必要なスキルの一覧表です。

タレントマネジメントというものがありますが、従業員の持つ才能やスキル、経験を一元管理する手法です。これを活用した戦略的な人事配置や人材育成へと繋げます。

この従業員の持つ才能やスキル、経験を一元管理する手法として、スキルマップがあります。

製造では、①人の調達、②人の戦力化、③人の適材適所な配置、④人の定着の大きく、4つをしますが。

この中でも、教育としての「②人の戦力化」、活用としての「③人の適材適所な配置」がスキルマップです。

スキルマップの例としては、下表のような感じです。

本当は、もっと細かくなったり、共通スキルなどが項目になったりします。

製品項目Level 1Level 2Level 3Level 4
A加工作業
A組立作業
A梱包作業
A検査作業

Level 1.全くできない
Level 2.補助ありならできる
Level 3.一人でできる
Level 4.指導できる

製品のリストとは

製品の代表的なリストは、製品一覧です

製造一覧とは、製品を識別する情報、設計変更と更新日が記載されています。

具体的には、下表のようになっていいます。

製造型式製造型名製造品番設変符号更新日
YZZげーちゃん通常モデルAAAAAA0000012025/11/11
YZZげーちゃん特別モデルBBBBBB0000022024/01/14
YYYアメリカモデルCCCCCC0001012020/05/05
CVG日本モデルDDDDD0101012000/03/11

製造型式とは、類似の製品群を纏めてシリーズ化した情報毎につく識別記号です。

同じ製造型式であっても、製品仕様が異なります。

製造型名とは、製品の名前や特長等を表し、どんな製品かの識別記号です。

識別記号から意味合いを読み取れるような表現の場合あり、製品をイメージできます。

製造品番とは、製品仕様によって完璧に区別される識別記号です。

製造現場では、製造品番で製品を区別して、管理します。

設変符号とは、設計変更符号の略で、どんな設計変更レベルかを見分けるために使います。

例えば、6桁で123456と設変符号を表現する場合、

 12は、メジャー設計変更(大きな仕様変更)
 34は、マイナー設計変更(小さな仕様変更)
 56は、設計変更なし(仕様変更なし、製造図面の表記変更のみ等)

というように設計変更符号に意味付けする場合もあります。

まとめ

今回は初級編の第32回で生産準備の帳票(リスト)に関して説明しました。

前編分は、Machine、Man、製品の3つを紹介しました。

リストは、数多くあるのでどんなものがあるかを把握しましょう。

今後も生産技術関連の知識を発信していきたいと思いますので、引き続き、よろしくお願いいたします。

げーちゃんでした。

  • リストとは、一覧表のこと
  • 治具・治工具リストとは、治具・治工具の種類や個数のリスト
  • 設備リストとは、設備の種類や個数のリスト
  • スキルマップとは、必要なスキルの一覧表
  • 製造一覧とは、製品を識別する情報、設計変更と更新日の一覧表

ガイド記事はこちら

生産準備の帳票解説(初級編ガイド3)

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