生産準備の帳票:リスト 前編(初級編 第31回)

03 初級編

どーも、げーちゃんです。

本日のテーマは「リスト」についてお話します。

第6~22回は、企画書の中身を丁寧に説明してきました。

第23回以降は、企画書を元に生産準備する4Mについて詳しく説明したいと思います。

今回は、生産準備で必要な4Mの帳票「リスト」について、纏めました。

ボリュームが大きくなったので、前編、後編の2部作です。

この記事で学べる事

・リストの考え方
・4M別のリスト種類(MaterialとMethod)

前回の復習

生産準備と帳票(初級編 24回)にて、ご説明した4M別の帳票に関して紹介します。

4M別の帳票

今回取り扱うリストは、青ハッチのところです。

4M標準リスト依頼書/仕様書/図面チェックリスト
材料材料標準部品表部品図面図面DRチェックリスト
方法工法標準
作業標準
検査標準
工程表
工程FMEA
QC工程表
生産ライン構想ライン立上チェックシート
設備設備標準
治具・治工具標準
治具・治工具リスト
設備リスト
メンテナンスパーツリスト
(治具/設備)
治具・治工具依頼書
治具・治工具仕様書
治具・治工具図面
設備設計依頼書
設備仕様書
設備図面
治具DRチェックリスト
設備DRチェックリスト
治具日常点検リスト
設備日常点検リスト
トレーニング標準スキルマップトレーニング一覧トレーニングテスト・記録
製品製品標準製品一覧製品図面図面DRチェックリスト

リストとは

リストとは、4M+製品に必要な対象の一覧表です。

ここでは、4Mに必要な対象のリストについて説明したいと思います。

4Mリスト
材料部品表
方法①工程表、②工程FMEA、③QC工程表
設備①治具・治工具リスト、②設備リスト、③メンテナンスパーツリスト(治具/設備)
スキルマップ
製品製品一覧

以降で4M別のリストを説明します。

Materialのリストとは

部品表とは

Materialの代表的なリストは、部品表です。

生産準備の起点(初級編 第3回)で説明した製造図面での部品表です。

この情報は、CADで作成した場合、自動で部品表が出力されます。

この部品表の電子データのことを設計BOM(E-BOM)といいます。

BOMとは、Bill of Materialsの略記で、つまり部品表ですね。

設計BOMとは、設計が作った部品表ってことです。

用語

CAD(Computer Aided Design)とは、コンピュータで図面を作るツール

Methodのリストとは

Methodの代表的なリストは、①工程表、②工程FMEA、③QC工程表の三つです。

それぞれのリストに対して、5W1H(+Risk)で、対応している情報を記載しました。

◎は必須、〇は必要に応じて、ーは対対象外です。

5W1H内容部品表工程表QC工程表工程FMEA
Whereどの工程で
When ①どの順番で
When ②どれだけのサイクルタイムで
Whoどの作業者が(検査員、作業員等)
Whatどの部品を
Whyどんな理由で、どの標準から
How ①どの設備、治具で
How ②どんな加工条件、加工方法で
How ③どう品質管理するか
Riskどのくらいのリスクがあるか

工程表とは

まず工程表とは、どの工程を、どの順番で生産するかを示したものです。

工程表が対象とする項目は、どれだけサイクルタイムや設備や治具等も記載される場合があります。

工程管理のための(進捗管理のための)工程管理表ではなく、単純に生産工程と工程順を明確化するためのリストです。

5W1H内容部品表工程表QC工程表工程FMEA
Whereどの工程で
When ①どの順番で
When ②どれだけのサイクルタイムで
Whoどの作業者が(検査員、作業員等)
Whatどの部品を
Whyどんな理由で、どの標準から
How ①どの設備、治具で
How ②どんな加工条件、加工方法で
How ③どう品質管理するか
Riskどのくらいのリスクがあるか

この工程表の電子データのことをBOPといいます。

BOPとは、Bill of Processの略記で、つまり工程表ですね。

工程FMEAとは

まずFMEAとは、Failure Mode and Effects Analysisで故障モード影響度解析のことです。

因みに、読み方は、「エフエムイーエー」、「エフミア」と2種類あります。

工程FMEAは、工程での故障モード影響度解析のことです。

つまり、どの工程、設備、治具で、故障した場合、どの程度のリスクかを明確化します。

具体的には、下記のように3ステップで行われます。

Step1.事前に製造工程の故障モードを洗い出しする(設備や治具で何が壊れるか?)
Step2.故障が発生した場合の影響やリスクを評価する(品質への影響は?)
Step2.優先度の高い工程・故障モードから対策実施する(優先度は?)

5W1H内容部品表工程表QC工程表工程FMEA
Whereどの工程で
When ①どの順番で
When ②どれだけのサイクルタイムで
Whoどの作業者が(検査員、作業員等)
Whatどの部品を
Whyどんな理由で、どの標準から
How ①どの設備、治具で
How ②どんな加工条件、加工方法で
How ③どう品質管理するか
Riskどのくらいのリスクがあるか

QC工程表とは

原材料の受入(Input)、工場での製造プロセス(Process)、製品の出荷(Outpt)の全工程における品質管理方法を可視化した表です。

網羅的に情報(5W1H)が整理されて、品質管理方法が可視化されています。

5W1H内容部品表工程表QC工程表工程FMEA
Whereどの工程で
When ①どの順番で
When ②どれだけのサイクルタイムで
Whoどの作業者が(検査員、作業員等)
Whatどの部品を
Whyどんな理由で、どの標準から
How ①どの設備、治具で
How ②どんな加工条件、加工方法で
How ③どう品質管理するか
Riskどのくらいのリスクがあるか

品質管理の要のリストだと思います。

工程表→工程FMEA→QC工程表を作成する中で、非常に管理手法が具体化します。

まとめ

今回は初級編の第31回で生産準備の帳票(リスト)に関して説明しました。

前編分は、MaterialとMethodの2つを紹介しました。

リストは、数多くあるのでどんなものがあるかを把握しましょう。

今後も生産技術関連の知識を発信していきたいと思いますので、引き続き、よろしくお願いいたします。

げーちゃんでした。

  • リストとは、一覧表のこと
  • 部品表とは、製造図面で指示される必要な部品一覧
  • 設計BOMとは、部品表の電子データ
  • 工程表とは、生産工程と工程順を明確化するためのリスト
  • BOPとは、工程表の電子データ
  • 工程FMEAとは、故障による工程リスクの明確化
  • QC工程表とは、受入、製造、出荷の全工程の品質管理方法を可視化

ガイド記事はこちら

生産準備の帳票解説(初級編ガイド3)

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