生産準備の帳票:ポイント集(初級編 第29回)

03 初級編

どーも、げーちゃんです。

本日のテーマは「ポイント集」についてお話します。

第6~22回は、企画書の中身を丁寧に説明してきました。

第23回以降は、企画書を元に生産準備する4Mについて詳しく説明したいと思います。

今回は、生産準備で必要な4Mの帳票「ポイント集」について、纏めました。

この記事で学べる事

・ポイント集の考え方
・手順書とポイント集の違い

前回の復習

生産準備と帳票(初級編 24回)にて、ご説明したポイント集に関して、紹介します。

また前回のポイント集の部分の説明の引用です。

ポイント集には、手順書の重要な要点を抽出して纏めた帳票です。

作業手順は、非常に長いので、重要な箇所のみを抽出した重要手順のピックアップ集といったところでしょうか。

部門別のポイント集

今回取り扱うポイント集は、青ハッチのところです。

部署標準要件書手順書ポイント集チェックリスト
設計設計標準設計要件書設計手順書設計ポイント集設計チェックリスト
生技生技標準生技要件書生技手順書生技ポイント集生技チェックリスト
品保品質標準品質要件書品質手順書品質ポイント集品質チェックリスト
製造製造標準製造要件書製造手順書製造ポイント製造チェックリスト

略記:生産技術→生技、品質保証→品保

手順書とポイント集の違い

手順書というのは、マニュアル(操作手順、作業手順)、ポイント集は、マニュアルの中での要点纏めです(品質上の懸念箇所)。

もう少し深堀したいと思います。手順書とポイント集を下表のように比較しました。

本質的に作業手順の中での品質の要点の可視化することです。

そしてポイント集の目的は、業務の品質の安定化です。

ポイント集を作らないと、いちいち全ての作業手順を確認しないといないので非効率、かつ、抜け漏れが出やすいです。

そのため業務に合わせて必要な要点を纏めて、ポイント集化するわけです。

ポイント集は、基本的に各部門で作成&管理します。同様に、自由度の高い帳票です。

分類手順書ポイント集
特徴作業手順、重要ポイントを明確化
(標準、要件書を準拠)
重要ポイントを明確化
(標準、要件書を準拠)
重要度高~低(品質+効率のバランス)高(品質重視)
範囲・専門性の高い知識(製品で特有)・専門性の高い知識(製品で特有)
強制力・各作業者にて遵守する
・対応不可の場合、自部門で協議
・各作業者にて遵守する
・対応不可の場合、自部門で協議
扱い・各部門で管理
(ISOの監査:×)
・各部門で管理
(ISOの監査:×)

部門別のポイント集の役割

ここでは、部門別のポイント集の役割を記載します。

設計ポイント集とは

設計ポイント集は、製造図面を作成する上での要点をドキュメント化し、品質の安定化と効率化を図ります

具体的には、下表のような業務手順書に対して、ポイント集があります。

分類手順書ポイント集
業務手順図面作成の作業手順書(製品、部品)×
業務手順図面DRの作業手順書図面DRの検討ポイント
業務手順VA/VE検討会の手順書VA/VEの検討ポイント
業務手順新規部品、新製品の図面登録手順×

品質ポイント集とは

品質ポイント集は、品質の安定化を図るための要点の纏めです。

ここでの品質は、基本的に製品品質です。

品質手順書は、検査手順だけでなく数多くあるので、参考に下表にまとめました。

大きくは、検査ポイント、品質ポイント、点検ポイント、監査ポイントの4種類あります。

分類手順書ポイント集
検査手順書製品Aの検査手順書検査ポイント
検査手順書初品検査の手順書検査ポイント
検査手順書出荷検査の手順書検査ポイント
手直し/廃却手順書製品手直しの手順書品質ポイント
手直し/廃却手順書製品廃却の手順書品質ポイント
検査機器の点検手順書検査装置の点検手順点検ポイント
検査機器の点検手順書検査治具の点検手順点検ポイント
検査機器の点検手順書検査ゲージの点検手順点検ポイント
業務手順工場の品質監査の手順書監査ポイント
業務手順新製品の生産ラインの品質監査の手順書監査ポイント
業務手順新工程の工程監査の手順監査ポイント
業務手順QCサークルの運営手順書

初品検査とは、新製品の量産前の試作品が必要な場合、量産開始時の頭出しの量産品に対して、出荷前に品質確認を行うこと(基本的にフルチェックの重厚な検査)

生技ポイント集とは

生技ポイント集は、工程設計や生産準備の手順の要点をドキュメント化し、品質の安定化と効率化を図ります。

大きくは、工程設計フェーズ(4Mを確立する)と生産準備フェーズ(4Mを準備&セットアップ)に分かれます。

基本的に工程設計フェーズに対して、4M+計画+構想に対して、ポイント集を準備します。

考え方としては、設計業務、検討に対して、ポイント集を使って過去のノウハウを反映させるという考え方です。

分類4M手順書ポイント集
工程設計全般工程設計の準備計画の立て方×
工程設計全般レイアウト設計の手順書レイアウトのポイント集
工程設計全般投資額算出の手順書×
工程設計材料部品DRの手順書部品DRのポイント集
工程設計材料検討用材料の発注手順書×
工程設計生産ラインの必要人員算出手順×
工程設計設備治具DRの手順書治具DRのポイント集
工程設計設備設備DRの手順書設備DRのポイント集
工程設計設備生産ラインの必要台数算出手順×
工程設計工法工法検討の手順書工法検討のポイント集
工程設計工法作業検討の手順書作業検討のポイント集
工程設計工法作業手順書(生技版)作業ポイント集(生技版)

製造ポイント集とは

製造ポイント集は、製造プロセスや管理の要点をドキュメント化し、品質の安定化と効率化を図ります。

「4Mの管理機能」が製造ポイント集のメインです。

また作業ポイントは生産技術にて初版を作成し、製造移管後に製造で改定します。

分類4M手順書ポイント集
生産4M4M管理ボートの更新手順管理ポイント
生産4M異常発生時の対応手順管理ポイント
生産4M不具合発生時のエスカレーション管理ポイント
生産標準作業遵守の確認手順管理ポイント
生産欠勤時の対応手順管理ポイント
生産離職時の対応手順管理ポイント
生産方法作業手順書(製造版)作業ポイント(製造版)

まとめ

今回は初級編の第29回で生産準備の帳票(ポイント集)に関して説明しました。

ポイント集は、要点の集合体なので積極的に整備し、効率的に活用していきましょう。

今後も生産技術関連の知識を発信していきたいと思いますので、引き続き、よろしくお願いいたします。

げーちゃんでした。

  • 手順書とポイント集の違いは、「作業手順、操作手順」と「要点まとめ」
  • 設計ポイント集とは、製造図面を作成する上での要点まとめ
  • 品質ポイント集とは、品質の安定化を図るための要点まとめ
  • 生技ポイント集とは、工程設計や生産準備の手順の要点まとめ
  • 製造ポイント集とは、製造プロセスや管理の要点まとめ

ガイド記事はこちら

生産準備の帳票解説(初級編ガイド3)

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