どーも、げーちゃんです。
本日のテーマは「生産準備の流れ」です。
生産準備っていうと、工程設計後のフェーズを指さしますが、生産技術の仕事は、製品設計から製造/保守まで繋がっています。
今回は、これらを含めた業務の流れ説明したいと思います。
・生産準備の一連の流れと役割
(フェーズ:製品設計、工程設計、生産準備、製造、保守)
・各フェーズと各部門の役割
・各フェーズの機能詳細

フェーズと位置づけ
生産技術の役割(導入編 第2回)にて生産準備は、エンジニアリングチェーンの一部であることを説明しました。
生産技術がかかわるエンジニアリングチェーンの業務は、大きくは、製品設計、工程設計、生産準備、製造、保守の順にフェーズが進みます。
その中で、下記のようなフェーズと位置づけとなります。
フェーズ1.製品設計で「製品図面を作り込み」
フェーズ2.工程設計で「製造図面をもとに生産ライン設計して、4Mを明確化」
フェーズ3.生産準備で「実際に4Mを準備して生産ラインをセットアップ」
フェーズ4.製造で「QCD(品質、コスト、納期&生産量)を確保しつつ、量産化」
フェーズ5.保守にて、「QCDを維持しつつ、量産機能を維持すること」
また下表のようなフェーズの役割、各部門の動きがあり、細かくは、次で説明します。

・QCD:製造業の評価指標。品質:Quality、コスト:Cost、納期:Deliveryの頭文字
・図面DR:図面 Design Review(デザインレビュー)の略記で、図面検討のこと
・4M:Material:材料、Machine:設備、Method:方法、Man:人の略記
・工程設計:生産に必要な4Mを明確にすること(特に、設備、工法)
・生産ライン構想:必要な4Mを元に、レイアウトや製品の流し方を決める
・生産準備:生産ラインに必要な4Mを準備すること
・生産ラインの立上げ:生産ライン構想通りに、生産ラインをセットアップすること
・要件:各部署で欠くことのできない要素。
・工程能力:製造工程が定められた規格の範囲内で安定して製品を生産できる能力
・製造移管:QCDの設計値を達成し、生産技術から製造へ活動主体を移管すること
フェーズ1.製品設計
製品設計は、製品図面の精度を上げるフェーズです。
開発設計部門が作った製造図面に対して、生産技術、品質保証、製造等から様々な要件や要望して、図面を作り上げていく業務となります。
これらの業務を図面DR(Design Review)といいます。また同じ位のタイミングで、図面情報をデータ化します(設計BOMなど ※BOM:部品表)。これらをもとに生産に必要な部材(特に直接材料)の数量を見積もり、生産までに必要な部材の調達の事前調整などを進めます。
フェーズ2.工程設計
工程設計は、生産ライン構想を作り込むフェーズです。
製品図面と設計データ+試作品、生産量や工場の条件をもとに生産ライン設計し、4Mを明確化します。
試作品やお試しの製造工程を作り、トライアルすることで工程設計の精度を上げます。経験のない、或いは経験の浅い新規性の強い技術等は、早期から検討が始まり、着実に問題点のつぶし込みを行います。
フェーズ3.生産準備
生産準備は、工程を作り込むフェーズです。
ここでは量産相当の生産ラインを目指して、本格的な生産ラインの準備を進めます。実際に4Mを準備して生産ラインをセットアップします。
本型(量産で使う設備などを使った工程)、本工程(量産と全く同じ工程)など、レベルの差はあれど、意気込みは本番さながらの準備です。一つ一つの工程を本工程に変えるべく、小さな問題まで対策した4Mを準備します。生産技術では、特に設備、工法の準備が主戦ですが、製造メンバー(特に、リーダークラス)へのトレーニングを行い、また指導したリーダークラスのメンバーが作業者へ教育したりします。
フェーズ4.製造
製造は、QCDを確保しつつ、量産化するフェーズです。
生産ライン設計で想定した、Q(品質:歩留まり)、C(コスト:能率)、D(納期:生産量確保)を達成すべく、ランプアップしながら(生産量を少しずつ増やしながら)、目標をクリアさせます。
QCDの必達が最大のミッションで、目標がクリアされれば生産技術から製造に責任を移管させて、自立的に製造にて生産を継続させることとなります。
フェーズ5.保守
保守は、QCDを維持しつつ量産機能を維持させるフェーズです。
設備、人などを中心とした4Mをメンテや教育等で高い水準で保ち、高いQCDを維持しつつ、安定的に生産をします。
特に設備に関しては、非稼働時間(設備が止まっている時間)などを極力減らせるように、工夫しつつ、生産を継続させます。
まとめ
今回は初級編の第2回で「生産準備の流れ」を前後の業務も踏まえてお話しました。
今後も生産技術関連の知識を発信していきたいと思いますので、引き続き、よろしくお願いいたします。
げーちゃんでした。
- 製品設計:図面精度向上フェーズ
- 工程設計:生産ライン構想作り込みフェーズ
- 生産準備:工程作り込みフェーズ
- 製造:量産化+QCD必達フェーズ
- 保守:量産機能の維持フェーズ
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