どーも、げーちゃんです。今日のテーマは、「コストの指標」です。【初級編】第7回 ど定番の目標値QCDにて評価指標を説明しましたが、今回は、製品に特化して評価指標の説明をしたいと思います。
前回までの復習
前回迄での4Mのコスト指標について、下表をもとに説明してきました。今回は、コスト指標で最後になる製品に対して、深堀していきたいとと思います。
【初級編】第10回 コストの指標(材料)
【初級編】第11回 コストの指標(方法)
【初級編】第12回 コストの指標(設備)
【初級編】第13回 コストの指標(人)

製品のコスト評価指標
まず、1つ目のコスト指標は、標準原価(製造原価)に関してです。原単位の項目ということで、製品1つ作るために原価がどれくらいかかるかということをコスト指標として管理します。標準原価は、製造原価の種類の1つで「一定のルールで直接費&間接費を算出した原価」です。特に、生産準備で取り扱うコストは直接費です(下表参照)。
間接費に関しては、①一定のルールをもって案分する方法もあれば、間接費であっても、②どの製品かはっきりわかる場合、製品別に仕分けした後に生産量等で等分して標準原価を出す方法もあります。

次に売上と利益についてですが、
利益単価 = 製品売価 ー 製造原価 ・・・ 式①
という風に記載されます。一昔前は、
製品売価 = 製造原価 + 利益 ・・・ 式②
と書かれており、これは今は昔です。式①の考え方は、売上(製品売価)は固定値で、製造原価、利益は変数という考えです。つまり、市場が価格を決めるので、製造側の都合で利益確保のため価格転嫁できない。価格転嫁しても売れない。という考え方です。
これに比べて、式②は製造原価に利益を加えて製品売価を決めるという考えで、非常に厳しいですが、現在ではこの考え方は全然通用しません。式①でやっていくには、製造原価の作り込み、つまり、原価企画をしっかりしていかないといけないという意味でもあります。原価企画に関しては、とっても重要なので今度説明します。
生産能力の目線
まず時間の目線から説明します。製品のおける生産能力は、全生産工程に対しての評価となります。よく似た3つの言葉を下記にて紹介します。
まず、一つ目はリードタイムです。これは、下記でもあるように発注してからの納品までの時間です。どこかでタスクが進まずに止まっている時間(例えば、在庫が多く、物流倉庫で眠っている時間)も考慮されます。
次に、タクトタイムです。これは、完全に計画の目線です。稼働時間に必要な生産数を割っただけで、「1分に1個作り続けないといけないなー」とかこの程度のことが分かればOKです。実は、この数字は、工程の必要数を決める際にも使われて、例えば各工程のサイクルタイムが、2分の場合、2工程準備しよう!とか、そんな感じに使われます。
最後に、製造タクトタイムについてです。これは、生産工程全体を1つのサイクルタイムと見たときに、何分に1個製品ができるか?っと言ったことをが分かります。
リードタイム :発注から納品までの全ての工程にかかる時間 ・・・式③
タクトタイム :稼働時間 ÷ 必要な生産数(計画の目線) ・・・式④
製造タクトタイム(=生産工程全体のサイクルタイム)
:稼働時間 ÷ 生産できる数(実行の目線) ・・・式⑤
例えば、タクトタイム>製造タクトタイムとなる場合、生産できますが、その逆で、タクトタイム<製造タクトタイムとなる場合、能力不足で欠品します。
次に量の目線で説明します。一つは生産出来高です。式⑤から導出できます(生産できる数=生産出来高)。
生産出来高 = 稼働時間 ÷ 製造タクトタイム ・・・式⑥
次に、利益に関してです。次に、式①から粗利(式⑧)を導くことができます。これは、単純に売れた数を両辺へかけると導出できます。
利益単価 = 製品売価 ー 製造原価 ・・・ 式①
利益単価×売れた数 = 製品売価×売れた数 ー 製造原価×売れた数 ・・・ 式⑦
粗利 = 売上高 ー 売上原価 ・・・ 式⑧
効率の目線
最後に、効率の目線の説明をします。これらを図るためには、粗利率(売上総利益率)を求めます。粗利率は、(売上高 ー 売上原価) ÷ 売上高で算出されますが、式⑧を使うともう少しシンプルに表現できます。
粗利率 = (売上高 ー 売上原価) ÷ 売上高
= 粗利 ÷ 売上高
非常にシンプルですが、これで終わりです。売上に対して、利益の割合をみてるんですね。
まとめ
本日の重要計算式5点を下記にてまとめます。
- 利益単価 = 製品売価 ー 製造原価
- 製造タクトタイム = 稼働時間 ÷ 生産できる数
- 生産出来高 = 稼働時間 ÷ 製造タクトタイム
- 粗利 = 売上高 ー 売上原価
- 粗利率 = 粗利 ÷ 売上高
今回は初級編の第14回で「コストの指標」に関して、製品の観点でコストの評価指標について説明しました。やっと企画書で登場する指標を説明することができました。特に、今回は経営指標として非常に重要な概念なのでしっかりと押さえておいてくださいね。今後も引き続き、生産技術関連の知識を発信していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
げーちゃんでした。

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